2012年7月17日火曜日

八ヶ岳花紀行 ウルップソウとコマクサ

横岳頂上付近に咲いていたウルップソウ

白いコマクサ 一株だけ見かけました

「ウルップソウは終わりに近づいているけれどコマクサはかなり咲いている」という情報を耳にして、一度に両方を見たいと欲張って、八ヶ岳の硫黄岳~横岳へ行ってきました。梅雨のこの時季、標高2800メートル前後の硫黄岳から横岳の稜線は、珍しい花が咲き乱れています。コマクサは登山道の両側に広範囲に咲いていますし、本州では八ヶ岳と白馬岳にしかないと言われているウルップソウもまだ花を咲かせていました。今回は、300ミリのレンズも担いでいったので、荷物も少し重くなりましたが、その分良い写真が撮れたかなと思っています。

 
登山道の両脇にはコマクサがビッシリ

 
 
 横岳山頂付近では ウルップソウはまだ花を付けていました

コマクサの群生地に咲くヤツガタケキスミレ
画面が少しぼやけて見えますが、これはガスのせいです。このときは、下から吹き上がってくる強風とガスで一面真っ白の世界になってしまっていました。気温も寒いぐらいで、下界とは別天地です。

ミヤマダイダイコクソウ(黄色)とミヤマシオガマ(赤色)

ツガザクラ 

 
タカネツメクサ
 
チョウノスケソウ(白色) とオヤマノエンドウ(紫色)
 
行きは夏沢峠から登ります 緑がとても濃くなりました

横岳頂上から佐久方面を見る レタスのマルチが反射しています
横岳から硫黄岳に戻るときガスが晴れました

 
赤岩の頭から硫黄岳頂上を望む 帰りはこちらから下りました

(余談) 硫黄岳から横岳に向かう途中、硫黄岳山荘あたりで、一人の青年と出会いました。横岳の花の状況を聞きたくて、私から声をかけたのですが、彼はなんと一日で観音平から蓼科山まで行くつもりだと言っていました。山梨県の観音平をでて八ヶ岳を縦走して硫黄岳の手前まで来たのが朝の9時前だったので、蓼科山まで行けたかもしれません。世の中にはすごい男がいるものだと驚嘆しました。