2010年8月28日土曜日

乾燥に弱い里芋

    順調に生育している里芋。葉は大人の背丈ほどのものもあります。

    乾燥続きで葉が枯れてしまったものもあります。

    汚斑病にかかった葉。原因や対策が確立されていないそうです。

 ここ数日、夕立があるようになりましたが、その前は雨が降らずただただ暑い日が続き、畑もカラカラになってしまいました。
里芋に潅水もせず、ほったらかしにしておいたところ、葉が枯れたり、汚斑病になったりで、里芋にかなりストレスを与えた状態になってしまいました。汚斑病も実害はないとのことですが、やはり気にはなります。
 その後、こまめに潅水をしてやったり、夕立があったりで、生育も順調になってきました。大きな葉は大人の背丈を超えるほどになっています。里芋は、「肥料より水が生育の鍵を握る」と言われているそうですが、そのことを身にしみて実感したのでした。

2010年8月26日木曜日

意外に多い長芋の病害虫

              長芋のツルでグリーンのカーテンに

                 食害にあった長芋の葉

 パイプ栽培の40本をはじめ、60本余りの長芋を栽培してみて、長芋の病害虫が意外に多いのにびっくりしました。去年まではわずかしか植えなかったので、たいして観察もしないでいて気がつかなかったのですが、今年はじっくり観察しているので、よくわかります。
 長芋は山芋とか自然薯の仲間なので野生に近く、害虫などはつかないと思っていたのですが、「ヤマノイモコガ」をはじめ、結構多くの害虫がつくのだそうです。ネットでみていたら、産地では年に十数回も農薬を散布するらしいです。
 確かによく見ると、「ヤマノイモコガ」や「チャノコカクモンハマキ」などに食い荒らされた葉がたくさんあります。蛾の成虫もかなり飛んでいます。そういうわけで今年は、本格栽培の第一年として、殺虫剤「アディオン乳剤」を散布してみました。できるだけ農薬は使わないようにしているのですが、やはりある程度いい品質のものを作るのには、最低限の防除は欠かせないと思っています。

2010年8月23日月曜日

炎暑にはなぜか似合う百日紅

 庭の片隅に咲いている百日紅の花を見ていると、連日の炎暑でぐったりしている身体を鞭打つオーラが漂ってきます。この木は、暑さに負けじと、ピンクの可憐な花をずっと咲かせ続けているのです。
 ところで、百日紅は中国原産で、もともとの中国名が「百日紅」で、この漢字の名前に日本名のサルスベリをあてたもののようです。
 暇つぶしに、中国語入力ツールで「bai ri hong」と打って変換させると、「百日红」とでてくるので、中国語の辞書にも名詞として登録されているようです。「百日紅」を検索していたら、次のような中国語の成語に行き当たりました。 「人無千日好、花無百日紅」 … 「人がいつまでも幸せであり、花がいつまでも綺麗に咲き続けることはない」 のだそうです。 そういえば、百日紅は夏の間ずっと咲いています。長い間(その象徴としての百日)綺麗に咲き続ける故の百日紅、なんとも味わい深い命名ではありませんか。

2010年8月17日火曜日

ネギの葉枯病・黒斑病

 八月に入ってから、雨の日が結構多く、湿気の多い日もあって、作物への影響が心配されたのですが、その心配が当たって、ネギに葉枯病が発生しました。カビの一種の「プレオスポラ・ハーバルム」という物質が原因とのことですが、空気伝染してかなり広範囲に発生してしまいました。そっくりの症状に黒斑病があるのですが、黒斑病の中心はやや紫がかっているとのことですので、たぶん葉枯病だと思います。
 昨日、殺菌剤のダコニールを散布したので病気の部分は治まってきましたが、湿気を嫌うネギはなかなか作りづらい作物です。

2010年8月9日月曜日

稲の出穂

 今年も、稲が例年なみに出穂しました。ここ一両日は、最高気温もそれほど高くなく、今の内に穂が出そろえば、今年は高温障害からも免れることができるかと思います。35度以上の猛暑は人間に対して辛いものがありますが、稲などの植物にたいしても悪影響を与えるようです。

2010年8月4日水曜日

大雨の爪痕

 上田市近辺では、8月2日の夜、わずか2、3時間のあいだに100ミリ前後の雨が降ったそうです。神川水系では、この大雨のため用水路の頭首工(取り入れ口)が軒並み大打撃を受けました。私は、今年地区の水利係をやっているので、早速徴集がかかり、地元の用水路の頭首工の対策に早朝5時から出動しました。
 稲もちょうど出穂期をむかえ、水が一番必要とされる時期なので、大石で埋まってしまった頭首工は、早急に手を打たなければなりません。きょうの午後にでもまた出動して、人海作戦で少しでも水を通すようにしなければならなくなると思います。
               *  *  *  *
 というわけで、午後、上田市水道局の職員も含め総勢二十名あまりで、当面の水量を確保できるだけの水路を手作業で開けました。この新屋堰は、上田市の上水道の水源にもなっているので、各地区から選ばれてくる水利委員も農業用水の確保以外に「市民の水を守る」という気概をもっていて、皆献身的に作業をおこなったのでした。